YOSUI TRIBUTE
2004年11月10日に発売された井上陽水の比較的初期から中期の作品を集めたYOSUI TRIBUTE。
参加しているミュージシャンがバラエティでしかもすごい顔ぶれ。
布袋寅泰 、奥田民生、松任谷由実 、玉置浩二、持田香織、一青窈 、小野リサ 、平原綾香、忌野清志郎 等々。
これだけの顔ぶれだと曲に対する期待感もグッと大きくなる。
個々は別として全体的には秀作である。
それぞれの個性も少なからず発揮されている。
唯一の期待はずれは、7曲目のカナリア / ジェーン・バーキンと10曲目のとまどうペリカン / 松任谷由実である。カナリアは、英語バージョンになっているので、原曲のイメージを持っているひとには、ガックリとさせられるかも知れない。
どうせなら5曲目のいっそセレナーデのように日本語と外国語という感じならば、もう少し親しみを持って聴けたのかも知れない。
ペリカンは、どうも参加したよ!!って感じで、 松任谷由実らしいフレーバーも感じられない。
UAや奥田民生、布袋寅泰、忌野清志郎は、やはりそれなりに自分らしさというか、色がでている。
布袋寅泰の西へ東へは、イントロの妙と間奏のギターの布袋らしさがいいのでは。
5曲目のいっそセレナーデは、小野リサらしく、ボサノバフレーバ漂ういい感じに仕上がっている。
13曲目の ジェラシー / 青窈 もなかなかのものである。
1曲目の夢の中へ / TRICERATOPSは、ボーカルにもう少し力強さがあっても良かったのでは......。
全体的には、井上陽水のオリジナルとは、少し違った感じで面白く聴けると思う。
収録曲がヒットした時代にタイムリーに聴いた人は、懐かしさと同時に新しいミュージシャンによる味付けを楽しむことができるだろう。
トリビュートアルバムとしては、いい感じにしあがっていると思うので、おすすめである。
収録曲は.....。
1. 夢の中へ / TRICERATOPS
2. 東へ西へ / 布袋寅泰
3. 心もよう / 平原綾香
4. リバーサイド ホテル / 奥田民生
5. いっそ セレナーデ / 小野リサ
6. 限りない欲望 / Bank Band
7. カナリア / ジェーン・バーキン
8. 傘がない / UA
9. いつのまにか少女は / 持田香織
10. とまどうペリカン / 松任谷由実
11. 白い一日 / 玉置浩二
12. ワインレッドの心 / DOUBLE
13. ジェラシー / 一青窈
14. 少年時代 / 忌野清志郎
少年時代は、さすがに忌野清志郎。彼らしさが存分に発揮されている。曲の終わりにセミの声、馬の走るSEなどが入るのも一興である。