コーヒールンバ
NHKの「ハロー・グッバイ」という番組で井上用陽水がいろんなジャンルの邦楽をカバーして歌っていた。この番組の中で歌ったカバー曲を中心にしたアルバムが、2001年5月30日に発売された「井上陽水 UNITED COVER」。
昭和20年代から70年代前半までの歌謡曲、フォーク、グループサウンズなどをピックアップしてカバーしている。ちょうど、井上陽水の子供時代から青春時代の曲が多い。
こういうカバーものにしては、珍しく、本人がかなり乗り気で作ったというのが伝わってくる。
井上陽水自身が楽しんで歌っているということである。
2曲目のコーヒールンバは、西田佐知子のオリジナルとは一線を画す陽水オリジナルとして、非常にいい感じである。このアルバムの中では、一番好きなカバー曲である。
蛇足だが、コーヒールンバは、荻野目洋子もカバーしている。
花の首飾りは、お茶のCMに使われた曲でもあり、テレビから流れてきた時に注目していた。
銀座カンカン娘は、思わせぶりなイントロから、突然、歌に入るのがいい。リズムもなかなかのもの。
東京ドドンパ娘は、ドドンパのリズムが妙に新鮮でいい。
嵐を呼ぶ男は、まさに仲間内のパーティかなんかで楽しんで歌っているという感じ。
他のフォーク系の曲も、井上陽水カラーが出ている。
収録曲( )内はオリジナル
1 蛍の光
2 コーヒー・ルンバ (西田佐知子)
3 花の首飾り (ザ・タイガース)
4 旅人よ (加山雄三)
5 銀座カンカン娘 (高峰秀子)
6 サルビアの花 (早川義夫)
7 東京ドドンパ娘 (渡辺マリ)
8 ウナ・セラ・ディ東京 (ザ・ピーナツ)
9 嵐を呼ぶ男 (石原裕次郎)
10 誰よりも君を愛す (松尾 和子/和田弘とマヒナスターズ)
11 ドミノ (ペギー葉山)
12 星のフラメンコ (西郷輝彦)
13 月の砂漠
14 手引きのようなもの
カバーアルバムとしては非常にいいアルバムであると同時に完成度も平均点以上。
個人的には、おすすめのアルバムのひとつである。
下の写真は、MAXI-SINGLEとして発売されたもの